モニタリングポスト
環境放射能を連続測定するため、東京電力ホールディングス(株)福島第一原子力発電所及び福島第二原子力発電所周辺にモニタリングポストを設置しています。モニタリングポストでは、空間放射線量率、大気浮遊じんに含まれる放射性物質、及び風向・風速、降水量等の気象観測を行っています。テレメータ子局装置は測定された各種データを収集し、データセンターにリアルタイムで送信しています。
モニタリングポストでは、テレメータ子局装置を二重化するとともに、停電時に備え非常用電源を整備しています。
空間放射線量率測定器として、γ線を測定するNaIシンチレーション式検出器、電離箱式検出器、中性子(線)を測定する中性子検出器(³He比例計数管)を整備しています。
NaIシンチレーション式検出器は、比較的低い線量率を精度良く測定します。
一方、電離箱式検出器は、比較的高い線量率を精度良く測定します。
中性子検出器(³He比例計数管)は、放射線のうち中性子(線)を測定します。
NaIシンチレーション式検出器
電離箱式検出器
中性子検出器(³He比例計数管)
連続ダストモニタ、リアルタイムダストモニタでは、大気浮遊じんに含まれる放射性物質の量を測定します。
また、緊急時には、ヨウ素モニタにより、空気中の浮遊する放射性ヨウ素を測定します。
連続ダストモニタ
リアルタイムダストモニタ
停電時にも安定して電源供給できるように、非常用発電装置、太陽光発電装置または大容量蓄電システムを整備しています。
非常用発電装置
太陽光発電装置
大容量蓄電システム
局舎内部には、空間線量率、気象データを測定する各種測定機器や、測定データを収集し、データセンターに送信を行うテレメータ子局装置が設置されています。
テレメータ子局装置は、2重化構成により、信頼性向上を図っています。
テレメータ子局装置(右)
ダスト・ヨウ素モニタ(中右)
空間線量率測定装置(中左)
気象観測装置(左)
風向・風速、雨量、感雨雪、日射量、放射収支量、温度・湿度等の気象データを観測しています。
風向・風速計
雨量計
感雨雪計
日射計
放射収支計
温度・湿度計
気圧計
局舎には、LED 表示装置が設置されており、空間放射線量率の最新値をリアルタイムで表示しています。
測定局周辺の状況監視を行うため、監視カメラを設置しています。
非常時のバックアップ通信回線として使用するため、衛星回線用のアンテナを整備しています。