もっと詳しく知りたいときは、福島県原子力安全対策課 のページをご覧下さい。
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アルファ(α)線(画像)
放射線の一種で、原子核が崩壊して生じるヘリウムの原子核と同じ粒子のことをいいます。物質を通り抜ける力は弱く、薄い紙1枚程度で止められます。
RPLD(アールピーエルディー)(詳細)
→蛍光ガラス線量計
液体シンチレーション測定装置(画像)
海水、陸水などの水に含まれているトリチウムという放射性物質などの濃度を測定する装置です。福島県原子力センターではこの装置を使用して発電所周辺の海水、陸水などのトリチウム濃度を測定しています。→トリチウム
NaI(エヌエーアイ)シンチレーション式測定装置(画像1)(画像2)
NaI(ヨウ化ナトリウム)の結晶に放射線が入射すると発光する性質があり、これを利用して空間線量率を測定しています。モニタリングポストとして原子力発電所周辺に設置されています。環境放射線のレベルを測定するのに適していますが、線量率が高くなり、平常の100倍以上になると正確な測定ができなくなることから、高線量率の測定に適した電離箱式検出器を併設しています。
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核種濃度(画像)
原子核の種類のことを核種といい、原子番号と質量数で区別します。例えば水素には質量数1の軽水素と質量数2の重水素および質量数3の三重水素(トリチウム)の、複数の核種が存在します。このように、同じ元素からできている物質でも、いくつかの質量数が異なる核種からできていることがあります。福島県原子力センターでは、環境試料中の放射能をもつ核種の測定を行っています。→トリチウム、環境試料、ゲルマニウム半導体検出装置
感雨(降雨)(詳細)
雨や雪の降っていることを表します。福島県ではモニタリングポストに雨や雪の降り始め及び降り終わりを検出する測定器(感雨計)を設置して、空間放射線量率とともに測定を行っています。
一般的に雨や雪が降るときには、空気中に舞い上がっている自然の放射性物質が雨や雪とともに地上に降りてくるため、一時的に空間放射線量率は上昇します。
環境試料(詳細)
原子力発電所周辺地域で、陸土、陸水、海水、海底沈積物(海底土)、農畜産物、水産物などを定期的に採取し、その放射能の測定を行っています。
ガンマ(γ)線(画像)
放射性物質から放出される放射能で、電磁波の一種です。波長が短く、物を突き抜ける力が強いため、原子力発電所では厚いコンクリートの壁などで何重にもしゃへいしています。→アルファ線、ベータ線
緊急時環境放射線モニタリング(画像)
何らかの理由で、原子力発電所等から大量の放射性物質が大気中に放出された場合に放射線量を測定することをいいます。第1段階のモニタリングは、周辺住民の安全を確保するために必要な防護対策を決定することを目的として行われます。第2段階では、周辺住民と環境に対してどのような影響を及ぼしているかを評価するために行われます。
緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)(画像1)(画像2)
万が一、原子力発電所等から放射性物質が大気中に放出された場合、発電所周辺に放射能がどのように広がっていくかを迅速に計算し、予測するシステムで、文部科学省による本システムは、全国の各自治体及び原子力センター、原子力災害対策センターとネットワークで結ばれています。原子力センターのテレメータシステムに接続されており、防護対策をとる上で役立つものです。
空間積算線量(詳細)
ある地点において一定の期間内にどの程度空間放射線を受けたかを示すものです。福島県では、蛍光ガラス線量計を設置し、3ヶ月間の空間積算線量を測定しています。→蛍光ガラス線量計
空間放射線量率(空間線量率)
福島県では原子力発電所周辺にモニタリングポストを設置し、その地点の空間中のガンマ線量を常時測定しています。その測定値を空間線量率といい、1時間あたりの空間放射線の量を表しています。→モニタリングポスト、テレメータシステム
グレイ(Gy)
ある物質が放射線のエネルギーをどの程度吸収したかを表す単位です。大気中の放射線量はグレイを使って表します。→ナノグレイ毎時(nGy/h)
蛍光ガラス線量計(詳細)
放射線が当たった特殊なガラスに紫外線を当てると蛍光を発します。この現象を応用したものが蛍光ガラス線量計です。福島県では原子力発電所周辺等に15ヶ所設置し、3ヶ月に1度線量計を回収して、その期間にどの程度放射線を受けたかを測定しています。
ゲルマニウム半導体検出装置(画像1)(画像2)
ゲルマニウムの持つ半導体としての性質を利用して、農畜産物や魚介類などの環境試料中に含まれる放射性物質の種類と量(核種濃度)を測定する分析機器です。
降下物
→放射性降下物
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シリコン半導体検出装置(画像)
高純度のシリコン結晶は放射線のエネルギーを電気信号に変換するセンサーとして動作します。エネルギー分解能がよく主にアルファ線のスペクトル測定に使われています。福島県原子力センター福島支所では、この装置を使用して環境試料中に含まれるプルトニウムの濃度を測定しています。→プルトニウム
スピーディ(SPEEDI)システム
→緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム
ストロンチウム
核分裂によって生成する核種の一つで、半減期が約28年と長く、カルシウムとともに人体組織の骨に沈着する性質があります。福島県原子力センター福島支所では、環境試料中に含まれるストロンチウムの濃度を測定しています。
全アルファ放射能(画像)
大気浮遊じん中の放射能のうち、観測されたアルファ線をすべて含めたものを全アルファ放射能といいます。→アルファ線
全ベータ放射能(画像)
環境試料及び大気浮遊じん中の放射能のうち、観測されたベータ線をすべて含めたものを全ベータ放射能といいます。→ベータ線
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大気浮遊じん
原子力発電所から放出される粒子状の放射性物質を把握するため、大気中に浮遊するじん埃(ほこり)を捕集し、その放射能を測定しています。→ダストモニタ
ダストモニタ(画像1)(画像2)
大気中のチリに含まれる放射能濃度を測定する装置をいいます。福島県では、大量の空気を吸引し、ろ紙上に大気中の放射性物質を集め6時間単位で連続測定しています。また1ヶ月ごとにろ紙を回収して、放射性核種濃度を分析しています。→大気浮遊じん
TLD(ティエルディー)
→熱蛍光線量計
低バックグラウンドガスフロー測定装置(画像)
放射線のうちベータ線を測定する装置です。農畜産物や土などの環境試料中に含まれる、ベータ線を放出する放射性物質の濃度を測定します。全ベータ放射能のほかストロンチウムの濃度の測定に使用されます。
テレメータシステム
原子力発電所周辺に設置されたモニタリングポストは大気中の放射線量を常時測定しており、測定データは専用回線を通して原子力センターに送られてきます。そのデータはコンピューターで集計・整理され、広野から浪江までモニタリングポストのある各役場、県庁及び原子力センターで表示されます。このように、原子力発電所周辺の環境放射線を監視測定している一連のシステムをテレメータシステムといいます。→モニタリングポスト
電離箱式測定装置(画像)
高速荷電粒子による気体中の電離作用を利用して放射線の量を測定する装置です。線量率が高くなり、NaIシンチレーション式測定装置が正確な測定ができなくなっても測定がでることから、福島県ではモニタリングポストNaIシンチレーション式測定装置に併せて電離箱式測定装置設置しています。
トリチウム(画像)
原子核が陽子1個、中性子2個からなる水素の放射性同位体をいいます。半減期は約12年で、多くは水の中に存在します。原子炉内でも生成しますが、宇宙線と大気中の窒素や酸素との反応でも生成するので、自然界にもわずかに存在します。
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ナノグレイ毎時(nGy/h)
空間放射線量率、1時間あたりの吸収された放射線量(グレイ)を使って表されます。ナノ(n)は、10億分の1を表す単位の接頭語です。
熱蛍光線量計(TLD)(詳細)
硫酸カルシウムなどの結晶に放射線が当たった後に加熱すると蛍光を発します。この現象を応用したものが熱蛍光線量計です。万が一、原子力発電所から放射性物質が大気中に放出された場合、緊急時環境放射線モニタリングとして、発電所周辺に設置し、どの程度放射線を受けたか測定します。
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プルトニウム
原子番号94の元素で自然界には存在しない放射性物質です。ウランの核分裂により生成しますが、プルトニウム自身も核分裂することから原子力発電所の燃料として再利用することが考えられます。環境試料中におけるプルトニウムは、そのほとんどが過去の大気中核爆発実験による放射性降下物に由来するものです。福島県原子力センター福島支所では、環境試料中に含まれるプルトニウムの濃度を測定しています。
ベータ(β)線(画像)
放射線の一種で、原子核から飛び出す電子のことをいいます。物を突き抜ける力(透過力)はアルファ線よりも強いが、ガンマ線よりは弱く、薄い金属板1枚で止めることができます。→アルファ線、ガンマ線
放射性降下物(詳細)
雨水及びちりを捕集し、その中に含まれる放射性物質を調査しています。これまで、過去に行われた大気圏内での核爆発実験の影響や、チェルノブイル原子力発電所の事故の影響で核分裂生成物が確認されています。
ほんだわら(画像1)(画像2)
褐色の色素を持った海藻(褐藻類)のひとつであり、わかめ、こんぶ、ひじきなどの仲間です。全国の海域に広く生息しており、福島県原子力センターでは、これを指標海洋生物として調査対象としています。
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モニタリングポスト(詳細)
放射線を定期的に、または連続的に監視測定することをモニタリングといい、原子力発電所周辺でモニタリングを行うために設置された装置をモニタリングポストといいます。福島県では、福島第一原子力発電所及び第二原子力発電所周辺地域の23地点にモニタリングポストを設置し、大気中の放射線量を常時測定しています。→テレメータシステム
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